コーチングフィロソフィー
「夢中でバスケを楽しんだとき、最高のプレーが生まれる」
バスケを夢中で楽しむとは、選手、スタッフ全員が、チームの一員として自分のやることに集中して精一杯取り組み、エキサイティングなバスケの魅力を堪能しながら、高揚感に包まれること。
チーム全員がバスケを心の底から楽しんでプレーする姿は、周りで見る人々の心を動かし、熱い応援となって選手たちに返ってくる。
応援してくれる人の熱意、声援は選手たちを後押しし、プレーのパフォーマンスを向上させる。そのプレーはさらなる感動を呼び、より大きな応援となって選手たちを鼓舞する。
選手たちは体中からアドレナリンが溢れ、まるで上昇気流に乗って浮き上がっていくような高揚感に包まれ、無心の集中状態となる。
コート上の選手、ベンチの選手、チームスタッフ、応援してくれている人、会場にいる全員がバスケに夢中になる”夢中空間”ができあがると、今まで実現したことがない「最高のプレー」が生まれ、チームは最高の結果に導かれていく。
”スパイラルアップ” で選手の成長を促す
- 下記(1)~(3)のポイントに重点を置き、全てを並行して継続的に取り組み“スパイラルアップ”を目指す。
- 相互に作用する(1)~(3)のポイント全てに取り組むことで「これは何のために必要なのか」を意識して練習効果を上げる。
- 最終的に“試合で力を発揮できる選手”になれるよう、ゲーム形式の練習、練習試合は積極的に行う。
(1)基礎体力
- 身体能力
- 筋力、持久力、柔軟性、スピード、ジャンプ、アジリティ
- 運動能力
- コーディネーション、身体能力を活かす能力
- フィジカルコンタクト
- 体幹、ぶつかり合いへの慣れ
(2)個人スキル
- ファンダメンタルズ
- トリプルスレット、ストップ、キャッチ、ピボット、ボールハンドリング
- 1on1で打開する能力(Off)
- シュート、パス、ドリブル、状況判断、パニッシュ
- 1on1で守る能力(Def)
- DFフットワーク、ボディアップ、駆け引き
(3)チームスキル
- チームの中での動き(スペーシング)
- カットプレー、スクリーンプレー
- 戦略・戦術、チームOff、チームDef
「何のため?」を意識してトレーニング効果を上げる
どんなにうまくても体力がなければ、プレーを続けられない。動きにキレがなければ相手を出し抜けない。フィジカルコンタクトに対応できなければ、いつも通りのプレーはできなくなり、大きなケガにつながることもある。どんなに個人スキルが高く1on1が強くても、5on5の中で発揮でなければ意味がない。一方、どんなにチームプレーがうまくても個人スキルがなければ拮抗した局面を打開することはできない。
基礎体力を高めることで、個人スキルの精度・強度は向上し、チームスキルを修練することで、個人スキルの使いどころが分かるようになる。
相互に作用する3点全てを練習することで「これは何のために必要なのか」を意識することができ、トレーニング効果が飛躍的にアップする(意識性の原則)。